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片想い

秋海棠

秋海棠…。これ「しゅうかいどう」と読みます。

先日、彼女を取材したことがある方から「是非見てもらいたい個展」とご紹介いただいたイギリス人・スザーン・ロスさんの漆芸展を拝見するため、金沢のギャラリー・トネリコさんまで出掛けて行きました。そのギャラリー・トネリコさんの入口に水が張られての浮き葉…。

この裏側が紅色の葉が、「秋海棠」だそう。その他はイモのつる葉や、淡くて柔らかいシダの葉…。きっとオーナーが摘んでこられたのですね。涼しさのおもてなし心です。

秋海棠をネットで調べてみると、ベゴニア科のこの植物の花言葉はなんと「片想い」。ハート形の葉の片方が大きくなると言われることからなんですって。ふ~ん…。

ギャラリーの中では、お目当ての「スザーンロス・漆・エクメーネー」。

スザーンさんは、美術を学んで大学卒業前に「王立美術館」での展覧会で輪島塗に魅せられ、1984年にロンドンから日本へ来て、そのまま今年で50歳になられ、ご主人とお嬢さんとお暮らしです。門前払いに何度もあいながら、県立輪島漆芸技術研修所の専修科に入学を果たし、さまざまな技法の人間国宝たちに学んだ方です。漆の他、蒔絵・沈金・花道・茶道…。
輪島塗は高度な漆器なので、分業化が発達した産地ですが、スザーンさんは木を挽く以外はずべてのプロセスを自分の手でなさるそう。

拝見した作品のなかには、なんとレースやハンカチなども漆に施されていて、丁寧なプロの職人としての高度な技術に、彼女の洗練された美意識がプラスされた新感覚の漆芸作品もありました。

この個展をご紹介くださった方は「のびやかな発想と自然観察から生まれる可愛いアイデアが活かされていてとても楽しめる作品が見られますよ」とおっしゃっていたのですが、ホント、そのものでした。

私はガラス細工かと見間違うような、どこまでも続く吸い込まれそうな透明感のある紅い漆の曲線のフォルムの器がとても印象的で、外国人的感覚もうまく取り入れられた作品が心に残りました…。

スザーンさんは、漆芸に永遠に片想いをして、きっと今後もますます探究なさっていくのでしょう。

 

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